バイクトラブル案内



電装系のトラブル①


セルが回らない場合、またはセルが回っても弱弱しい場合はこの電装トラブル①を参考にして問題を解決してください。







セルが弱弱しい場合


この場合はバッテリーが上がっている可能性が一番高いです。
ある程度力強くセルがまわらないと始動ができないのでバッテリーが上がってしまっています。 なので、メーターのインジケータやウインカーランプ、テールランプが力強くついているか確認します。 もしも可能なら他車(自動車でも可)から電源をもらって始動できるか確認してみてください。
始動するようであればバッテリーの電流不足で間違いありません。
他車がない場合は押しがけで始動するか確認してみます。


セルが全く反応しない場合



セルが全く反応しない場合は非常にやっかいな故障が疑われます。
もちろんバッテリーを真っ先に疑うのですがそれも問題ない場合は、

・メインキースイッチの故障
・ヒューズの破断
・セル自体の故障
・スタンドやキルスイッチなどのスイッチの接触不良
・スターターリレーの故障

セルモーターへの給電は、バッテリーからスターターリレーを介して行われます。
スターターリレーは電磁によるスイッチで、スターターリレーが壊れていないと確信した場合はスターターリレーをバイパスさせてセルモーターの動きを見ます。

スターターリレーをバイパスさせてもセルモーター全く反応しない場合は、セルモーター自体の不良と考えられます。 バイパスさせて反応する場合はスターターリレーの不良です。
セルモーターが不良と確信した場合、モーターをバイク車体より取り外しての通電チェックとなります。 取り外しは結構な作業量とスキルが必要ですので、素人は手をださない方が無難です。
またセルモーターが不良の場合は交換や修理に時間がかかる場合が多いのでセルモーターを取り出した後のバイクのケアは忘れないように。

セルモーターはブラシを持ったタイプの一般的な直流モーターです。 可動器械部品なので、ブラシ磨耗・軸受け劣化・不良の他にコイルの焼損などのトラブルが考えられます。 原因の追究は分解をすることによって行いますが、追求しても手の施しようがない場合が多いのでセルモーター不良と断定した場合は、基本的にはセルモーターごとの交換をお勧めします。


スターターリレーの不良の場合はリレー丸ごとの交換となります。
接点不良の場合が多いですが、分解が不可能な場合もありますし、焼損していたら打つ手がありません。 ただリレーはある程度汎用なので電気の規格を満足するものであればそのままポンづけできる場合があります。


日頃のバッテリーケアを



セルモーターを回したり、スパークプラグに火花をとばしたり、バイクは何かと電気が必要。 それを受け持っているのがバッテリーです。
最近はバイクの電子化が進み、コンピュータやインジェクションの燃料ポンプなども電気がなければ動きません。
エンジンが水冷なら冷却用の電動ファンも電気を消費します。

またナビやETC、グリップヒーターなどのアイテムも当然電気を使います。
ひと昔前と比べれば最近のバイクは驚くほど電気の消費量が増えています。 管理を怠ると上がってしまう可能性が高いのです。

特に気温の下がる冬場はバッテリーの能力が低下しますし、点火しづらいのでセルを回し続ける必要もあるので 常に満充電にしておく必要があります。 少しでもバッテリーが弱っているようなら補充電できるようにバッテリー充電器を用意しておきたいところです。





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