電装系のトラブル②
点火プラグを取り外してみて、火花自体が飛んでいない場合はある程度原因は絞り込まれます。
ただバイクのバッテリー電源に接する場合が多いので短絡事故や感電には十分に注意して作業を行ってください。
ヒューズと周辺の確認
まずはヒューズの確認。
ここが切れているとウンともスンともいいません。
ただ、大体ヒューズが切れるときは、ユーザーに心当たりがある場合がおおいです。
余程のことがないと勝手にはきれません。
その他周辺に問題がある場合
ヒューズ関係に問題がないとなると問題点は絞りこまれるものの、結構手間がかかります。
その他の可能性として考えられることを挙げます。
イグナイタの故障
イグナイタ(CDI)とは点火時期を決定するデバイスのことです。
シグナルジェネレータで発生した信号がイグナイタ内部のスイッチの役目をするトランジスタに伝わり、そのトランジスタがオン・オフをするたびに電流を変化させます。
イグニッションコイルの故障
イグニッションコイルとは変圧器のことで、イグナイタから来た電圧を1~2万ボルトに昇圧させます。
プラグ自体が湿っている場合
プラグが何らかの原因で湿っている場合はいくら頑張っても点火できません。
湿る原因は(昔のバイクでしたら)雨水の侵入等ありましたが、普通の場合ですとキャブからの給油が急激すぎてプラグ先端が湿る可能性があります。
総じて可能性としては非常に低いです。
今まで動いていたものが急に動かなくなる、という原因としては考えづらいところです。
もし故障が特定できた場合は劣化も考えられますので部品ごと交換ということになります。
火花が出ていて他に問題がない
火花が出ていて他に問題がない場合は点火タイミングが適正でない場合があります。
当然のことですが、ピストンが適正な位置にあるときに点火して爆発させないと継続的な運動になりません。
そこで疑われるのが点火タイミングのズレ。
フルトランジスタ点火装置ですが、ここが壊れると点火とピストン上下のタイミングが合わず結果的にエンジン始動しないことにあります。
その他としてはエアクリーナーのよごれ。
この部分は点火が問題なければキャブが空気を十分に吸い込むことができず、エンジン始動ができない場合があります。
エアクリーナーの汚れを確認してみてください。
エアクリーナーは始動時に影響しやすいものですから、汚れは目視でわかるレベルであると動作に影響が発生します。
もともと消耗品の一部ですからここが少しでも汚れている場合は交換してみましょう。