バイクトラブル案内



エンジン系のトラブル①


最近のエンジンは本当に長持ちして品質も高いのでなかなかトラブルが起こりにくいのですが、それでも血液ともいえるオイルに問題があればトラブルへと発展します。
たとえばエンジンオイルが汚れている場合、エンジンの挙動がおかしくなる場合もあります。 無数の金属部品がこすれ合うエンジン内部を潤滑・清掃するオイルが汚れていたり量が少なかったりしますとエンジンの挙動がおかしくなるだけでなくエンジンの寿命も縮まります。
チェック窓の場合はオイル量の確認が簡単。 横からのぞきこめばオイル量を確認できます。 オイルの汚れは見た目の黒さではわからないので、走行距離で管理します。






火傷と入れすぎに注意


もしもオイル量が少ない場合は追加でオイルを入れます。
量はチェック窓や車種によってはオイルスティックで確認します。 スティックの場合はフィラーキャップ(スティック)を抜き、オイルを拭いて再度差し込んで量をチェックします。 これで規定量入っていれば問題はありませんが、車体は直立させて確認します。

オイルの交換サイクルは半年に1回、または3000km~5000kmの走行距離で交換します。 自動車よりも交換サイクルが短いですが、これは用途や求められる性能が違うためバイクの方が劣化が早いためです。

オイル内のゴミをろ過するオイルフィルターはオイル交換2回に1回の割合で交換をお勧めします。




オイルや冷却水漏れがみられた場合


オイル漏れがみられた場合



オイル漏れで可能性があるのはオイル交換直後のドレインボルトがちゃんとしまっていなくて漏れる場合もありますが、そういった場合は原因はすぐにわかるので除外。 エンジン下のドレインボルトを増し締めします。(締めすぎに注意)。
それ以外で漏れている箇所の特定を行います。 クランクケースなどが障害物や飛び石などによって穴が開いている可能性は少なからずあるので、そういった場合は部品ごと交換になるので大がかりで高額。

それ以外にシリンダーヘッドからオイル漏れしている場合はゴムのパッキン(ガスケット)交換になると思います。 ここは継ぎ目で漏れる可能性は高いですし、ゴムなので劣化は考えられます。 劣化の度合いによってはオイルリークを一時的にとめるスプレーのオイル漏れ防止剤やパテ類などで補修できる場合もあります。

形状や大きさ、場所にもよりますが根本をなおす場合はパッキンやクランクケースなど漏れている場所の特定と部品交換になります。 このあたりの作業はできる人にとってはそれほど難しい作業ではないのですが、やりだすと非常に時間はかかりますので、バイクショップにお願いするのが一番です。


冷却水漏れがある場合


もしも路面に緑色にぬれていたら冷却水漏れを疑います。
水温計がついている車種で水温が急激にあがるようなら、冷却水の漏れや減少を疑います。

冷却系統は密閉された構造になっています。 そのため冷却水は長い間使っていてもほとんど減りません。
ということはもし短期間で減るような現象がある場合は走行中に漏れ出してしまっている可能性があります。 まずはラジエターやホース、エンジン周りを観察してどこから漏れているかを確認します。

外側から漏れている場合はその箇所の特定。 ホース等の劣化の場合はホースの交換。ラジエターの場合はラジエターの交換。 自然減少がみられる場合は冷却水の補充キャップがガタついて開いていないか確認します。 その場合、市販の冷却水を補充します。

または見た目で漏れていなくてもエンジン内部で漏れている可能性もあるのでその場合はバイクショップへ直行します。



注意点はバイクを動作させて熱が残っている状態で冷却水のキャップを開けてしまわないこと。 熱水が噴き出ることになります。

また一般に冷却水は不凍水であり、これは一般に猛毒とされるもの。
取扱いには十分に注意しましょう。


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