燃料系トラブル②
キャブ下のドレインボルトを緩めてガソリンが来ていない場合は原因は特定しやすいものです。
ただ、どこでガソリンが詰まっているかを特定しなければなりません。
ガス欠で動けない
その他ガス欠なんて、と思うかもしれませんがガス欠で動けないことは結構あります。
ベテランでもついつい陥る初歩的ミスの「ガス欠」。
燃料系で走れる距離の把握と早めの給油が肝心です。
まずはガス欠させないことが先決。
それには自車の燃費を計算し、走行距離ベースでガソリンの残量を意識できるようになることが大切です。
まず自分のバイクのタンク容量は何リットルか、そしてその内でリザーブは何リットルか?それを十分に理解しておくこと。
そしておおよそのバイクの燃費を知っておきます。
燃費は満タンで出発して次の満タンにしたときに走行距離を給油したガソリンの量で割れば算出できます。
街中と高速、山道などでも燃費が変わる車種があるのでそれぞれの走り方と燃費も知っておく。
すると自分のバイクがどの程度の距離を走破できるか、リザーブから何キロ走ることができるかがわかります。
給油の際またはリザーブに切り替えたときにトリップメーターをゼロに戻せば燃料系がなくても安心です。
さらに心配な方はガソリンの携行缶にガソリンをもっておき、いざというときに使用する。
とはいえ、ツーリング以外ではなかなか使用の機会がないかもしれませんが、中のガソリンが腐る前に時々入れ替える必要があります。
それでもどうにもならないときには車体をゆすってみるとほんの少しのガソリンを供給することができる場合があります。
特にキャブ車の場合はキャブレターのフロート室というところにガソリンがある場合があるので、車体ゆすりは案外有効です。
タンクキャップのつまり
タンクが密閉されていてガソリンがうまくながれていかない。
そんな現象が起こっているのかもしれません。
まずはガソリンタンクのキャップにつまりがないか確認してください。
キャブフロート固着
長い間エンジンをかけていないとフロートが穴をふさいだまま、固着している場合があります。
その場合はキャブの入り口まではガソリンが入っているのですが、キャブのチャンバーまでガソリンが到達していないことになります。
ただ、そういった長期放置車はキャブを開けないで始動させることは稀ですから原因特定は簡単です。
対策はフロートを洗浄して交換することです。
ガソリンホースの確認
ガソリンホース内にタンクのサビや異物が詰まってガソリンが流れない。
その可能性もあります。
これはホースを触ってみるとガソリンで満たされているかおおよそわかるものです。
その場合はホースごと交換するのが良いです。