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暖機運転の方法


暖機運転をご存じですか?
エンジン始動後にシフトをニュートラルのまま、エンジンが温まるまで放置することです。 そうするとエンストの可能性をグッと減らすことができ、エンジンの性能も十分に引き出すことができます。
では暖機運転はどれくらいやったら完了かというとエンジンの音で判断します。
チョークを戻してもエンジン音が落ち着いているようであれば暖機運転完了で通常通り乗れると思って間違いないでしょう。




走りながらの暖機運転


昔のバイクはエンジンをかけて10分ぐらい暖機をしてからでないとエンストをおこしやすく、走りづらいものでした。 だから走り出す前に暖機運転を行うのですが、深夜や早朝、住宅街では近所迷惑になってしまい、かなり気をつかったものでした。

いまどきはインジェクション車が主流で、エンジンを始動したら即走りだしてもエンストするようなことはなくなりました。 しかし暖機なしでいきなり走り出していいものかどうか?
やはり周囲に気をつかいつつ暖機している人も多いのではないでしょうか?

実を言うと暖機は走りながらでもできます。 というは停止しての暖気はピストンやシリンダー周辺しか温まらず、ミッションやクランクは温まりにくいものです。 (オイルで間接的には温まる)

長時間暖機した後でもいきなり走り始めるとミッションやクランクにとっては負担が大きいのです。 では走り出しながらの暖気はどうしたらいいのでしょうか?

やり方は簡単で走りだして10分~20分ぐらいは回転数を3000回転程度に抑えて、急加速や急減速を控える。 シフトタッチは繊細に、柔らかくおこないます。

チョークレバーで調整する


キャブレターの場合はチョークを引いたり温まり具合に応じてチョークを戻したりとライダーが調整する必要があります。
巷ではチョークを引いたまま走るのは良くない、とも言われますが延々とチョークを引いたままではプラグがカブったり、 燃調が濃くなったりして不調になることも考えられますが、エンジンが温まるまで引いてやるのは問題がありません。

アイドルスクリューで調整する


キャブレター車は一般にアイドリングの回転数を調整する「アイドルスクリュー」が装備されています。 これはタンクの下の方からツマミが出ている場合が多いです。 (ない車種ももちろんあります)
エンジンを始動したらアイドルスクリューで回転を上げてチョークを戻して走り出すという方法もあります。 この場合もエンジンが温まってきたらアイドルスクリューを戻すことを忘れずに。

パイロットスクリューで調整する


ある程度スキルのある人はパイロットスクリューを調整します。 これは吸入されるガソリン量を調整するものです。 詳細は車種のメンテナンスマニュアルを見てください。

これも燃調を調整するものですが、季節によって変えてもらってもいいかもしれません。 夏は薄くても点火しやすく、冬は点火しづらいものですから、パイロットスクリューの回し量を確認して最適値をみつけておく。 そうすることによってチョークやアイドルスクリューの調整がやりやすくなります。





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