バイクトラブル案内



その他の不具合の場合


確認事項ですべてに当てはまらないのにエンジンが始動しない場合。
その場合はこちらを確認してみてください。 可能性が多岐にわたるので、一つ一つ確認しながら読み進めてください。








同調がとれていない


シングルエンジンはともかく、マルチのエンジンはその数だけピストンがあるわけで、経年 それに対応した独立のキャブがあるわけですから、 同調がズレていると、回転がうまく上がらなかったり、アイドリングの回転数が不安定に上下したり、特定のシリンダーがサボって点火しなかったりします。キャブを車体から降ろして分解掃除などをやると、特に同調調整ネジをいじらなくても微妙にズレが出て来ますし、調整なしで長く乗っている車体などもけっこうズレているもの。
タペット音が気になる

タペット音とはエンジンのヘッド部にあるカムが回転することによりバルブの根元を押して動かして開閉しています。 バルブとカムの間に隙間が無いと、エンジンが熱で膨張したりした時に、バルブが閉まりきらなくなってしまいます。 そこで、僅かながら隙間を開けているわけですが、この隙間が大きくなりすぎると、カムがバルブを叩くカチカチという音がでるようになってしまいます。
これがタペット音です。

正常なバイクでもタペット音が小さくて「カチカチ」程度なら大きな問題ではありません。 以前購入したエストレヤでこの現象が見られました。
バイクの年式やエンジンの種類にもよりますが一般的な4ストロークのエンジンの場合、異音と言えば「タペット音」 というくらい定番な症状があります。 はじめのうちは「カチカチ」という何かを切り替えるような音で気づくことが多いと思います。
ただこの音はエンジンの構造上どうしても出やすいものなので、エンジンが温まったり、フルフェイスのヘルメットを かぶって走行してしまえば気にならなくなる程度であれば特に問題があるとは言えません。

もしこの音が大きく、「ガラガラ」と聞こえるようになってきたら、バルブのスキマが大きくなって閉まらなくなってしまっています。 この状態のまま乗っているとパワー不足を感じることがあったり、燃費の低下、エンストや故障の原因になってしまいますので、 早めにバイク屋さんで見てもらうことをお勧めします。

ノッキング


ノッキングとはエンジンの異常燃焼、燃焼タイミングズレ等でエンジン特有の振動を指します。
どちらかというと異音というよりは振動によって気づくことが多いです。

普通、燃焼における点火はスパークプラグによってなされますが、火炎が容量内の燃料すべてに着火到達する前にカーボンや末端燃料によって自然発火することによって起こり、圧力変動のために金属性の打音が見られます。 原因は長距離乗ったバイクでカーボンが内部に積載していたり、レギュラー適用のバイクにハイオクを入れていたり(またはその逆)、点火タイミングをつかさどるCDIの故障によっておも起こります。

多少のノッキングでも早期に解決しておかないとエンジンに損傷を引き起こしてしまいますので、明らかにおかしい異音や振動がある場合ははやめにバイクショップに駆け込むことが必要です。

バックファイヤー/アフターファイヤー


バックファイヤーとはエンジンに到達する前の燃料に引火することで、バック側に火が発生することです。 つまりキャブ側に燃焼がくるということでキャブ内のガソリンに引火することも考えられ、最悪タンクに引火することもあり得ます。
そのため、バックファイヤーの現象が見られたら即修理が必要です。
原因はバルブの開閉タイミングがあっていない場合や点火時期があっていない場合(CDI故障)に発生します。

アフターファイヤーは未燃焼のガスがエンジン内で爆発せずにマフラー側になってから発火する現象です。 原因はキャブのセッティングミスが考えられ、ガスが濃すぎて(薄すぎて)着火しなかった場合、マフラーに到達してから着火可能となった場合があります。
アフターファイヤーは危険ではありませんがエンジンの出力がえられないばかりかマフラーの損傷が考えられます。
現象が見られた場合はキャブのセッティングで治る可能性もあります。








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