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雨の中のライディング


自然の中を走るこそがツーリングの醍醐味ですが、自然の中を走るということは雨が降ったり雪が降ったりということも想定しておかなければなりません。 雪の場合はツーリング自体を取りやめることもあるかもしれませんが、雨の場合はどうしようもないぐらいの突発の場合がありますし、事前対策でなんとかなります。
ここでは雨の中のライディングについて対策を交えて紹介します。




急な雨にどう対処する?



ツーリング中に雨にふられる可能性は十分に考えられます。
またツーリングで雨に降られるのは誰にとっても嫌なものです。 出発前から降っていたら中止するのも選択の1つですが、途中から降りだしたら走らないわけにはいきません。

そして「滑ったらどうしよう・・。」と常に緊張した運転をし続けると体に力が入ってスムーズな運転ができなくなったり、 実際にスリップしやすくなってタイヤが道路をとらえきれなくなってきたら、小休止を入れて仕切りなおした方がいいかもしれません。
しかし次に挙げたポイントに気をつけていれば意外と雨でも普通に走れるものです。
特に雨が降り出した30分ぐらいをきちんと意識して走れば自然と体になじんで緊張もとけていくはずです。 ただしレインウェアや装備に不備があると寒さで体の動きが悪くなったり、早く帰るために気持ちが焦ってしまって危険です。

ツーリング前は雨を想定して可能な限りの装備上の準備をしておくことをお勧めします。

困らないためのレインライディング



雨の中をリラックスして走れるようなら、それはもうツーリングの達人かもしれません。 運転ではいくつかの危険のポイントを把握してそれを中心に注意すれば安全な運転が実現できます。

マンホール・白線・コンクリート



マンホールや白線・橋ゲタなどのコンクリート部分は余裕をもって避けられるようにしたい。
普段何気なく通過しているマンホールや白線、コンクリート部分は雨にぬれるとかなりすべります。
カーブや交差点の戸ちゅうにある場合は走行車線を変えてでも踏まないように注意したい。


ブレーキングの操作



ブレーキングはリヤブレーキを中心に速度を落としたい。 リヤは重量があることと、操舵の役割はしていないので多少のすべりは問題ありません。 そのため、リヤブレーキを中心に速度をおとし、余裕をもった運転を実現したいところです。 どうしてもフロントブレーキをかける場合は2段階にわけてかけます。

これはディスクブレーキは表面の水分があるとすべってしまうので、最初は軽くレバーを引いて水滴を落とし、そこから本来のブレーキを掛けるようにしたい。

車体は傾けない



濡れた路面は乾いた路面よりグリップ力が大きく落ちるので、カーブはできる限りバンクさせないようにします。 そのため走行ラインや速度を慎重に選びます。
バンク角度は速度に比例するのでカーブの手前では速度を大きく落としてバンクさせないように準備を行いたいところです。

ライディングフォーム



濡れた路面は緊張して身体が固くなりやすいので対応が遅れたり、正確な動作ができにくくなります。 基本のライディングフォームをまもってニーグリップで車体との一体感を高めます。
冷えたり濡れると体が硬くなることを覚えておきましょう。
しっかり防寒してリラックスするクセをつけておきたい。



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