高速道路のライディング
短時間で距離が稼げる高速道路ですが、慣れないうちは心身共疲れが出ますし、危険度も高いです。
そして一般道路では感じなかった不安が次々と発生・・。
まずは高速道路ならではの現象を理解しましょう。
マメな休憩と乗り方の工夫
通常考えることは高速道路は信号がなくて歩行者もいないから運転がラク、と思いがちですが、速度域は一般道よりはるかに高いし、継続して走る時間も長いことが多いです。
また休みたい、と思ったときにサービスエリア等がなければ休むこともままなりません。
それ以外にも料金所のやりとりが煩雑であったり、インターチェンジの車線変更、道の間違えたときのフォローがしにくい、風圧が強い、など高速道路ならではの注意点があります。
そういった意味でも経験の浅いライダーでは”高速を利用したコトがない”という人も多く、キャリアの浅いライダーには不安に感じる点も多いでしょう。
そこでまず大切なのがこまめに休憩をとること。
同じ姿勢で長時間走ると体が痛くなるし、風景が単調なので眠くもなります。
これらはライディングフォームなど乗り方を変えることやバイクの装備でもずいぶんと改善することができますが、まずはこまめな休憩をとること。
基本的にサービスエリアは50kmおきに、パーキングエリアは25kmおきに設置されているので約15分走れば次のサービスエリアやパーキングエリアにたどり着きます。
ひとりなら好きな時に休めるのですが、マスツーリングの場合はベテランがビギナーを気遣って多めに休憩をとるようにしましょう。
休憩の取り方のコツ
最初の休憩を早くとる
一般道と速度域が変わるので目がついていかなかったり、ウェアのばたつきなど最初の時点で修正したい点が結構あります。
そういったときに最初の休憩を早めにとるのが一つのコツです。
ルートの確認もかねて早めに休憩をとると高速走行に慣れることができます。
同じ自動車の後ろで走らない
高速では走行風が気になるので、自動車をペースメーカーにすることはよくあります。
ラクな面はあるのですが、視界に変化が少ない分、事故を起こしやすくなったり眠気がきやすくなったりします。
適度に車線変更をおこなって自分自身に疲労がたまらないようにしましょう。
特にトラックは前方の状況が読みにくいので車間距離をとるとともに、早めに車線変更した方がベターです。
自動車の起こす風に注意
高速道路ではトラックやバスなど大型の自動車がたくさん走っています。
これらの周りには乱気流が発生しているので追い越しなどでは注意が必要です。
思いもよらない方向から風であおられたりしますので、車間距離を十分にとることが必要です。
姿勢をこまめに変える
高速で同じ姿勢でいると、ステップに接している足の裏がいたくなったり、腰が痛くなったり、腕の疲労がたまったりします。
これらは休憩をとらなくても早めに姿勢をこまめに変えることで痛くなるタイミングを遅らせることができます。
具体的には足の裏はステップにカカトを乗せる、シートに座る位置を変える。
上半身の角度を変えるなどです。
横風にあおられないフォーム
海辺などですと横風にあおられることもしばしば。
風でバイクが左右に振られるような場合は伏せ気味のフォームをとると横風の影響をうけにくいです。
しかし極端な前傾は疲労がかえってたまりますので、リラックスしたフォームをあくまで守るように。